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■カブの数字の謎!? 執筆:テツのひげ
★オイチョカブの名前の由来!?
 オイチョカブの名前の由来は、スペイン語とも、ポルトガル語とも言われています。どちらが正しいというはっきりした証拠はありませんが、どちらもオイチョカブで8を意味する数詞の発音が似ていることが決め手となっているようです。8はスペイン語でocho(オチョ)、ポルトガル語ではoito(オイト)と発音するそうです。地理的にも近いので、発音が似ているのは納得のできる範囲です。
 それでは、一番興味のあるカブはどうか。9はスペイン語でnueve(ヌエベ)、ポルトガル語ではnove(ノォヴィ)と発音しますが、どちらも無理があるように感じました。オイチョカブがスペイン語やポルトガル語が語源だと言われているのに、何故か「カブ」に関しての報告は自分が調べた範囲内ではありませんでした。しかし、カブについて調べている内に、大阪の天王寺が、江戸時代カブ(食べる方)の産地として有名であったことが分かりました。江戸の俳人・与謝(谷口)蕪村は、当時、カブの産地として、有名であった大阪・天王寺に住んでいたので、俳号を蕪(カブ)にちなんで蕪村としたそうです。これは、どこかに載っていた情報ではなく、かなり大胆な予想ですが、カブは食べるカブなのではないかと自分は推察しています。
 そして、食べる方のカブについて調べてみると、蕪はその語感が頭(かぶ)に通じることから、頭(かしら)を目指す ようにと武家の間では縁起のよい食べ物として大切にされてきたそうです。でも、そうすると単純に食べるカブではなくて、初めから頭(かぶ)が語源なのではないかとも考えてしまいます。しかし、自分は食べるカブがあったからこそカブという言葉の意味に縁起のよさが加わったのだと思っています。そして、一番数が大きくて縁起のいい9に「カブ」という名前がつけられたものと勝手に考察しました。
★ピン、インケツ(チンケ)について
「ピン」は「1」のことで、ポルトガル語の「pinta(ピンタ=point〔英〕=点)」が語源だそうです。それは、サイコロの1の目が点で表されていることに由来します。参考までに、「キリ」はやはりポルトガル語の「cruz(クルス=cross〔英〕=十字架)」から、カードゲームの「十」を表すそうです。(その他にも、「キリ」という札があった、花札の「桐」に由来する、などの説があります)。数詞としての1はポルトガル語で「un(ウン)」なので、数詞とは関係なさそうです。
 インケツもてっきり外来語だと思って調べてしまいました。分かったら、もの凄く単純でびっくりしました。「一番ケツ」の短縮形だったとは。「チンケ」も1を意味するそうですが、インケツの変形だという解釈がどうも納得できませんでした。しかし、「一番ケツ」の短縮形だと分かったら、こちらも納得できました。
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