じゃりン子チエ用語の基礎知識
原作周辺情報
序説
『じゃりン子チエ』を読みにくくしているのは、関西以外の人にとって難解な大阪弁と、ところどころに、ちりばめられる独特の比喩である。
そこで、徹底的に原作をチェックし、おそらく全国共通でわかりにくいであろう表現を列記してみたので、ご愛読の際はプリントアウトして、辞書代わりに本稿を利用されることをお薦めしたい。
※大阪弁・関西弁をもっと深く勉強されたい方は下記を参照してください。
・【論文】じゃりン子チエ・ことばの教科書
凡例
- 「アホ」と「アホほど」のように、一般に知られている関西弁とは別の意味で使われている単語については、本来の用法と特殊な用法の2通りを列記した。
- 「(古語)」の表記は、大阪でも最近は使わなくなった言葉を指す。
- 『じゃりン子チエ』に出てくる風俗、事件などの出来事(たとえば「金閣寺の炎上事件」や「世之介、ネロ、ワイルド蛮地、エイハブ、モービーディックの名前の由来」など)は「時代考証編」を参照いただきたい。ただし、一部は、この項でも取り上げている。
補足・大阪弁独特の漢字の読み方
- 会うた = お・うた。現在形「会う」は「あ・う」
- 歌とる = うと・とる。
- 同ンなじ = お・ンなじ。
- 居る = お・る。飛田の弟や女性の場合は「い・る」と読んだほうが自然。
- 飼うてる = こ・うてる。発音するなら「こおてる」
- 来ん = こ・ん。例「出て来んと~」=でてこんと~。
- 出来た = 「でけ・た」